先輩の声
INTERVIEW
01
経験して自分に身につけることの大切さを学びました。
七尾営業所 工事部
渡部 亮太(2017年入社)
学校で学んだことが現場でリアルな知識になる。
羽咋工業高校の建設造形科土木コースを出て、この会社に入社しました。学校で習った知識しかない自分が、いきなり現場で応用できるかどうか不安に思う人もいるかもしれませんが、実際に現場に出ていろいろな作業を見たり、やったりしていると、「高校で勉強したあれは、こういうことだったのか」と納得することが多いものです。「体験して自分のものにしていくこと」の大切さがわかった気がします。
入社半年後には、もう現場監督としての仕事をしますが、最初は当然、自分より年上の作業員に予定を説明したり、指示を出したりする現場監督という仕事が務まるかどうか、不安に思いました。でも、そこは立場をわきまえてくれる人が多く、なんとかうまくやっています。
悩めば止まる工事現場
すばやい報・連・相で前へ進む。
現場監督として、初めて全体を手がけた仕事は、2019年春の、志賀町防災センターの外構工事でした。充実感がありましたし、ちょっと自信がついた気がします。近い目標としては、県発注の工事をやり遂げること。それが実現するためには、もっともっと経験を積まなければなりませんし、学ぶべきこともたくさんあります。
それから、考えるスピードも上げていきたいと思っています。何かひとつ課題が発生した時に、現場監督が考え込んでしまうと工事全体が止まってしまいます。上司に相談し、自分の考えを言って、「いいよ」とOKが出れば、先へ進めますので、自分一人で抱え込まず、ためらわずに報・連・相を実行することが大切だなと思うようになりました。
慣れないことは先輩がしっかりサポート。
工事の計画を立てたり、毎日の仕事の終わりに日報を書いたりするときに、いろいろな書類を作成します。新入社員の頃は、慣れない書類に苦労することもよくありましたが、まわりに高校のOBがたくさんいて、しっかりサポートしてくれましたので、とても心強かったのを覚えています。
いまでは、いくつもの工事を経験し、全体を通しての基本的な流れも覚え、日々楽しく仕事に取り組んでいます。ただ、作業ができないような天候の日が続いたりした時は、工期が気になってストレスを感じることもあります。そんな時は、高校時代にやっていたラグビー部のOBで作っている社会人チームの練習に出て、思いきり汗をかいて気分転換しています。
02
広い視野で学べれて、やりがいを感じれる仕事。
札幌営業所 工事部
森本 幹太(2017年入社)
選択科目から発見した自分の特性。
広い視野と根性で自分を鍛える。
高校では経営学科でした。選択科目で取っていた「測量」がおもしろく、うまく出来て先生にも誉められたので、この業界にしようと決めました。いろんなことを勉強しておくと、自分では気づかなかった特性が発見できるかもしれません。
自分の視野を広めたいという思いがあって、札幌営業所を希望しましたが、やはり大変です。冬の寒さはほんとうに厳しいものがあります。雪があれば朝の2時、3時には起きて現場に行って、工事ができるように除雪をしなければいけないんですから。やめようと思ったこともありますが、「ここでやめたらダメだ」という心の声が聞こえて、踏みとどまりました。やはり必要なのは「根性」。僕の場合は、高校時代にバスケ部で培った精神的な強さが役立っているのだと思います。
スケールの大きさと、自然の厳しさを実感。
ほめ言葉がやりがいと次への意欲に。
札幌支店は20名ほどの社員がいて、明るい人ばかりですし、仕事になったら細かいところまで教えてくれて頼りになります。大変なことと言えば、スケールが大きい北海道だけに、移動が大変だということでしょうか。案件によって別の営業所へ出張することがありますが、札幌から釧路営業所へは、高速道路をフルに使っても5〜6時間はたっぷりかかります。シカの大群が道路を横断しているところに遭遇することもありますし、いろんなことが起こります。農場や牧場も広大ですから、農地周辺の工事では農作業と道路工事の時間調整でも苦労することがよくあります。
2019年に厚真沖地震がありましたが、震源から7kmのところに工事現場がありました。地盤も法面(のりめん)も崩れてしまい、やり直し。自然の大きさ、厳しさを日々、感じていますが、それだけに完成した時の達成感もひときわ大きいと思います。ある工事の完成時、市長さんが「こんなに細かく作業をしてくれたのか」と誉めてくれたことがありましたが、そういう時にやりがいを感じますし、また頑張ろうと思えます。
休日を満喫しながら、夢もしっかり描く
いずれは“機械に乗れる現場監督”に
北海道にいるので休日はゴルフやドライブを楽しんだり、先輩と飲み会を開いたりして楽しんでいます。これからは、現場で必要な資格をどんどん取りたいと思っていて、まずは土木施工2級、機械施工2級をめざします。実は、将来的に建設機械にも乗れる現場監督になるのが夢なんです。以前、両方できる先輩がいらっしゃって、とてもカッコいいと思ったんです。
ひょんなことから就いた仕事ですが、頑張ってみると楽しくなりますし、興味も深まり、次にめざすステップも見えてきます。だから、アドバイスするとしたら、「いまいるところで一生懸命にやってみる」という姿勢が大事だということかもしれません。
03
働きやすい環境を作り後輩をしっかりサポートします。
金沢営業所 工事部 工事主任
登 裕貴(2005年入社)
中学2年で土木の世界に目覚めるも就職氷河期で先輩も超多忙。
父が大工だったこともあって土木の世界に関心を持っていました。中学2年生の時には、「橋を作りたい!」という夢を持ち、羽咋工業高校土木科へ進学しましたが、勉強するうちに橋作りのとてつもない難しさがわかり、ちょっと予定を変更しました。
私の時代は、いわゆる就職氷河期で、入社するのも大変でしたが、入ってからも大変でした。次兄が同業で働いているので、業界のことはなんとなくわかっていましたが、オフィス作業となると、まったくわからないことばかり。ちょうどノートパソコンが普及し始めたばかりの頃でしたが、先輩は忙しいので後輩に教える余裕もなかったようです。「これ、やっといて」と書類を渡されて途方に暮れたことも。「見て盗め」と言われていましたので、先輩の書類をチラリと見ながら、とにかく自分でやるしかありませんでした。
もちろん、いまはすっかり時代が変わっています。一日も早く戦力になってもらえるよう、先輩がしっかり教育しています。
仕事も人材教育もキーワードは
“完成系をイメージできること”。
私は新入社員の教育をすることもあり、けっこう細かく、時には口うるさく伝えるので、「丸建の教育係」と呼ばれています。もちろん、ただ厳しくしているのではなく、それぞれが写真と図面を見れば完成形がイメージできるようになるようにという目的があるからです。完成形がイメージできれば、工程にもムダやムリが生まれず、アクシデントの防止にもつながります。つまり、作業員の働きやすい環境が作れるということです。
人材育成に関わることの利点は、実は自分自身の成長にもつながるということです。教えるということは、自分自身がその内容を身につけている必要があるということですし、到達レベルに達した時点のその人をイメージできている必要もあるということ。つまり、その人材の「完成形をイメージ」するということですね。
国交省担当と他部署のサポート。難しい仕事ほどやりがいがある。
入社15年になった今は、一日の行動を自分で決める立ち場になっており、やるべき仕事そのものを自分で見つけ、こなしています。現在は、会社として久しぶりに受けた国交省の案件を担当しています。出社するとメールチェックをして、国交省からの指示があれば課長に伝え、朝礼の後、営業からの依頼で測量のサポートに出かけたり、他の現場を手伝ったりしています。
この案件は、最初は周りから「難しいのでは」と言われたものですが、そういうことに挑戦する時ほど、やりがいを感じます。これをやり遂げた時、ひとつ私のレベルアップが実現するのだと思います。私のこういう姿勢は、ある先輩を見て身についたことです。皆さんも、身近な人でいいですので「めざす人物」を決め、その人の世界観や生活習慣などを真似することから始めてみてはどうでしょう。きっと、一歩ずつ成長していけます。